会話を楽しんでいこう!

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

帰国して一番印象的だったのが、英語で会話する夢を見たこと!夢の中で、自分も相手も英語で会話しているのに、その会話内容は理解出来ない、という何とも不思議な夢でした。その夢を見たとき、「なんか英語で話す雰囲気はつかめてるやん」と感じました。英語の感覚が今の私にはあるんかも!と。そこで、帰国後すぐに始めたことは、ホストマザー、リーランへの手紙を書くこと。

 帰国前に日本食パーティーを催して、お好み焼きをふるまい、そこで彼女にお好み焼きのレシピを書いてほしいと依頼されていました。ですが、すでに帰りの荷造りを終えて辞書を仕舞い込んでいた私は、「私の英語力ではすぐには書けないから、帰国したら書いて送ります」と言っていました。「目の前に、生きた辞書がいるじゃないの」と言ってくれましたが、リーランのダメだし(私の英語へのダメだし)が怖かった私は、「とにかく帰国したらちゃんと書くから!」と言っていたのです。

 そして、書き始めると感じたのは。「辞書を片手に手紙を書くのは楽しくない」。私にとっては、「会話」と「文章を書く」ことは違ったようです。調べながら書く文章は、なんだか論文のような堅い文章で、親しみがなくて、どうにもおもしろくありません。そこで、思い切って辞書を横に置いて、いちから書き直しました。拙い文章でも、短い文章でも、それが私らしさならいい、と。4週間のお礼と、お好み焼きのレシピを、心をこめて書いたのでした。

 何週間か後、お返事が届きます。手紙にはこんなものが同封されていました。私の手紙のコピーです。彼女の添削付きで!当時の私は、「もう、だから嫌やねん。」と思ったのですが。素晴らしいですよね。リーラン。彼女の手紙の最後はこう締めくくられていました。「“Well done”よく書けているわよ。」改めて、「ありのままの私で十分」と思わせてくれた、素敵な手紙でした。

 こんなことを経て、「やっぱり会話を楽しんでいこう」と決めた私。さっそく次回から私の上達とスランプの珍道中をお届けします。

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