帰国後に見た映画は?

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

オーストラリアから帰国後、どうしても私がしたかったことは、映画タイタニックを日本語字幕で見ること。オーストラリアで何度か見たタイタニック(5月26日のコラム参照)ですが、日本語字幕なしでは結局あまり理解出来ていなかったので。

 映画好きで、英語に興味がある方なら、「話してる英語と日本語字幕違うことあるよね」と思っているかもしれません。字幕は文字数の制限もありますので、限られたなかでストーリーを「どう伝えるか」が重要で「英語と同じことを伝える」ことが重要ではありません。それが、英語と字幕が違う一つの理由なのですが、タイタニックを日本で見たときに、私が「面白い!」と思った初めての「英語と日本語字幕の微妙な違い」をご紹介しましょう。

 年を重ねたローズがタイタニックを調査している船を訪れて、タイタニックでの経験を語り始める冒頭のシーンです。彼女はこんな風に言っています。「あれから84年、今もあの塗りたてのペンキのにおいを感じられるわ。一度も使われていない食器。The sheets had never been slept in.」この最後のセリフの字幕に「へえ!」となったんです。直訳すれば、「誰にも寝られていないシーツ」です。それが確か「おろしたてのシーツ」となっていました。「おろしたての」という言い方を英語で調べると「brand-new」と出てくると思います。新しい、という表現ですからそれは分かります。でも「おろしたてのシーツ」⇒「まだ誰も使っていないシーツ」⇒「誰にも寝られていないシーツ」この連想がとても興味深くて、印象に残りました。

 英語を話す時の大きなポイントはここにあるんです。例えば、「茄子」という英語が分からない時、「茄子って英語で何やっけ。えっと~。何やろうなあ。分からんなあ。」と考えてみるのも良いのです。が、やはり会話にはテンポがあります。テンポよく会話する為に、「紫の野菜」「夏がシーズン」などと、まるで連想ゲームの様にその言葉で遊んでみるんです。

 そうすれば、今の自分が持っている英語の知識でとても沢山の事を表現できる、と気づく人も多いでしょう。

 日本語を違う日本語に置き換えると英語が話せる!これなら出来るかも!と思いませんか?

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