息遣いで「p」をモノにする

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

今日は前回お話していた「ピアノ」のpを強調する為には、というお話です。「ピ」でも「i」でもなく、「p」だけを強調する。今日は息遣いの話しです。

初心者の私にとって「p」は面白い音、と感じられました。何故って息遣いが比較的簡単だったんです。

まずは、唇を閉じます。息が漏れないように、しっかりと。唇を閉じたままで、息を口の中に溜めます。息を入れたとき、頬は膨らませないようにしてください。そして十分に息が溜まったら、唇の力を抜きます。そうすると、「p」と「i」の間に息が漏れているような音が出ませんか?「p」と「i」の間がくっついていると、「ピ」になります。ほぼ、同時に発音するイメージ。そして英語の場合は、「p」と「i」の間に息が漏れる音が挟まります。おまけに「i」はやけに小さい!で、「a」はまた大きくなります。出来あがった音を無理やりカタカナにすると、「ピィアノゥ」。このカタカナを読んでも英語っぽくはなりませんけれど、これが一番近いかなあ、と思います。

以前お話した手のひらを口の前に置いて、息が出ている量を確認する、という方法が効果的。「pi」の時は「ピ」の時よりも、かなりたくさんの息があたります。これを発見したら、piano /people/ pen/ pencil/ plan /plane などなどpから始まる全ての単語が「それっぽく」聞こえるから、面白い!それからしばらくは、このpの音をはっきりと発音することに凝っていました。そのせいでしょうか。私の発音はいまでもpの発音はキツイと思います。

先日、英語でのナレーションの録音をしている時も、「どうしてもpeopleのpで音が割れるから、そこだけなんとかならへんか?」と言われました。どうにもなりませんでしたけど。自分がその瞬間マイクから離れることにしました。私のpの発音がキツイ、という癖は初心者の頃に出来あがったのでした。

Pの息遣いは面白いし、比較的簡単、と冒頭に書きました。その例を一つ。以前3歳児に英会話を指導していたことがあります。色のことを学んでいるときのこと。私の生徒は、「紫」が大好きでした。「これは何色?」「紫」(答えは赤だったり)「何色でぬる?」「紫」(でも使いたいのは青だったり)彼も私と同じ凝っていたんですね。「p」に。「紫」は「purple」。「p」が二つも。そりゃ、楽しいはずだ。

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