英会話で拡がる「可能性」

Chizuko COLUMN 話英楽の道 ~わえらのみち~

モチベーションの持続。それはとても難しい課題でした。オーストラリアから帰国した後しばらくは良かったんですよ。その後、徐々にモチベーションが下がり、気づいたら、ただ英会話スクールに週に一度通うだけの日々。せっかくなんだから頑張らなきゃなあ、と思っていました。でもねえ、頑張らなきゃって思っている時点で楽しくないわけで。モチベーションなんて上がらない。

ところが、ぴょんなきっかけで私のモチベーションが復活するのです。

ある日私は東京に行く為に新大阪駅にいました。新幹線の券売機の列に並ぼうとしていたのです。その列の後ろの方で、「Excuse me.(すみません)」と言っている男性が1人。私が列に並ぶ時にはすでにそこで「Excuse me.」と言っていましたから、何度も「すみません」と言っていたんだと思うのです。が、誰も反応もしていなかったのです。振り返る人もゼロ。目が合うのも嫌なのか?急いでいるから、関わりたくはないのか?それぞれの方の理由は分かりませんが、私の目にはその男性がなんだかかわいそうに見えて。

その時の私の頭の中では「まだ英語勉強中でそんなに出来やんしなあ」「大阪も、新大阪の駅も詳しくないしなあ」「どうしよう」という自分がその人を助けない理由と、「このままだったら日本のイメージ悪いやろうなあ」「日本人のイメージも悪いかもなあ」「それは嫌やなあ」という声が聞こえていました。そして、私の心に一番響いたのは、「日本や日本人が嫌われるのは嫌だ」という思いでした。だから、思い切って声をかけたんです。「お手伝いしましょうか?」と。大急ぎで名古屋に行きたいから新幹線に乗りたい、ということだったので、切符を買い、名古屋に一番早く着く新幹線のホームを案内することが出来きました。彼が新幹線に乗るのを見届けて、自分が乗る新幹線の席に着いた時、とてもホッとしたことを覚えています。そして、「彼も今頃ホッとしているだろうか」と想像したことも。

こんなことが日常頻繁に起こる訳ではありませんよね。実際その後で、同じ様な経験はありません。でもこの一度の経験が私のやる気を起こさせました。「海外に行く」以外に英語を話すこと「可能性」が拡がった瞬間でした。私の中に「日本って良いなあ。日本人は親切だ」と思ってもらう!という可能性が拡がったのでした。

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