外国人にも分からんことあるんや!
今回の珍道中は、外国人講師たちと仕事をしているなかで「なんや。英語のネイティブ(英語を母国語にしている人)でもそんなことあるんや!」と思った出来ごとを一つご紹介します。
ある日、1人の生徒様から質問がありました。「こういう場合の英語はこれで合ってるんかな?」と。残念ながら質問の詳細は忘れてしまったのですが、かなりレベルが高い文法的な質問だったと思います。私もそこそこ自分の英語力に自信はあったものの、当時の私は講師ではなく英会話スクールの営業職だったので、英語は教えないのがルール。まあ答えも分からなかったので、「講師に聞いておきますね」と質問の答えを待って頂きました。そして、外国人講師に質問したんです。念のため、講師歴が長く、講師たちのリーダーをしている人に聞きました。そうしたら何と答えたと思います?「Hmmm. I’m not sure. Just a moment.(うーん。分からないなあ。ちょっと待って)」です。彼女はアメリカ人で、講師歴も長くて、学歴もあって、レッスン内容にも定評があって、私もとても信頼している講師でした。その彼女が「I’m not sure.」と言ったのです。先程「分からない」と訳しましたが、これは「I don’t know.」の分からないとは雰囲気が異なります。考えはあるけれど、確証がない、自信がない、という感じです。とにかく彼女は「分からない」と言いました。この時の衝撃といったら。「え!!分からんの?そんなことあるん??」と本当に驚きました。
彼女は別の講師と話し合いを始めました。その英語について。そしてその結果は。「話し合ったけれど結論が出ないから、時と場合によるというのが答えね。私から生徒様には説明するわ。」というもの。で私はまた衝撃を受けた訳です。「答えがないなんてことあるん?」
分かってはいたものの、「ああ、ほんまにそうなんやね」と改めて。「英語は言葉。答えは一つじゃない。英語は言葉。完璧じゃないとダメってことはない。」だって、ネイティブだって分からないことがあるんですよ。私たちにも分からないことくらいあるでしょ、って良い意味での開き直りが出来たのでした。
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