日本語と英語の違い
「借りる」という日本語にあてはまる英語は何でしょうか。私がまだ初心者で、「借りる」という英単語を学んだ時に思い浮かんだのは「ビデオ(あの頃はDVDではなくて、ビデオだったのです)借りてきたから見よ」という表現です。ビデオを借りると言えば、「レンタル」ですよね。ですから、「rent」という言葉は馴染みやすくて簡単でした。が、英語には「borrow (発音記号はbάroʊ)」という表現もあります。(細かく言えば他にも「借りる」という英語表現はありますが、今回はこの二つに絞ってお話します。)この「borrow」、私にとっては曲者で、なかなか覚えられない単語だったと記憶しています。ちなみに、この二つの表現の違いは、賃料が発生するかどうか。お金を支払って借りる場合は、「rent」支払いが発生しない時は「borrow」です。
さて、何度も「あれ?覚えたはずなのになあ。何だっけ?」ということを繰り返した後、ようやく「borrow」を覚えた私は張り切って使ったわけです。使えば使うほどに頭に残りますしね。
そんな時の私の間違いが「トイレ借りていい?」です。もちろんその時も使いました。「Can I borrow your bathroom?」と。そして私は間違いには気がつかなかったのです。ニュージーランド人の友人宅での会話なのですが、私が「借りていい?」と言うと友人は笑いながら「ちゃんと返してね」と言いました。何が面白いのか分からない私。「返す???何を??」ていう具合です。そこで知ったことは英語の「借りる borrow」は自分の手元に持ってきて使って返すというニュアンスがある、ということです。だから私は友人に「返してね」と言われたのです。
日本語の「借りる」単語は、お金が発生する場合もしない場合も、トイレの様に自分の手元に持ってきて使うものではない場合も、全てカバー出来ます。便利な単語ですねえ。でも英語はそうではないのです。こんな風に、英語と日本語ってこんなに違うんだなあ、と感じた私の珍道中でした。
「トイレ借りてもいい?」「Can I use your bathroom?」
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